7月のゆるつな
先日のゆるつなも、多くの方にご参加いただきありがとうございました!
今回は、世戸医師・栁管理栄養士とともに、事前アンケートで皆様からいただいた質問やお悩みにお答えする形で、お話ししました。
訪問現場でも直面しやすい「夏の高齢者の食欲低下や水分補給」について、実践できる工夫やポイントを振り返ります。
🍉日常に溶け込む水分補給術
飲み込みやすさの観点からも、水分の多い食材(きゅうり、トマト、すいか)や、おかゆ、そうめん、味噌汁などの食事から補うのが効率的です。
ゼリー飲料も喉を通りやすくおすすめです。
また、ただ「飲んでください」と伝えるのではなく、習慣化する工夫が大切です。
◎「朝はこのコップ1杯」「お昼はこのペットボトル」と具体的な目安を視覚的に置く。
◎ 服薬時、入浴前後、起床時など、生活動作とセットにしてルーティン化する。
◎「お薬の時間なので」「お風呂上がりなので」「今一口飲みましょう」と、
理由を添えてお勧めすると飲んでいただきやすくなります。
※ 経口補水液(OS-1など)は脱水時には有効ですが、日常的に飲むと塩分過多で心臓等に負担がかかるため、普段の飲み物とは分けて考えましょう。
🌞夏バテの初期サインに注意!食欲を呼び覚ます工夫
夏に疲れやだるさを感じやすいのには、「胃腸の冷えによる機能低下」「汗によるミネラルの流出」そして「ビタミンB1枯渇によるエネルギー切れ」が関わっています。
「おにぎりだけ」「そうめんだけ」は夏バテのサイン?!
胃腸が弱ると手軽な糖質(麺類やおにぎり)に偏りがちですが、糖質を燃やすにはビタミンB1が必須。
主食単品ではビタミンB1が枯渇し、疲労物質が溜まる悪循環に陥ってしまいます。
対策の基本は、ビタミンB1が豊富な「おかず」や「具材」をちょい足しすること!
コンビニでの選び方や、火を使わない簡単そうめんアレンジや小鉢レシピなどを
まとめましたので、ぜひ食事の参考にしてみてくださいね!
🍧食欲スイッチを入れる「声掛け」と「刺激」
ちょっとしたアプローチの違いで、「少し食べてみようかな」という気持ちを引き出しやすくなります。
◎「どうぞ」の1杯
「飲み物いりますか?」と聞かれると「いらない」と答えがちです。
実際に目の前に持って行って「一口どうぞ」と勧める方が効果的です。
◎アイスで嚥下(えんげ)反射を刺激
氷やアイスクリームのガツンとした冷たさは、喉の「ごっくん」する反射(嚥下反射)を
刺激してくれます。
◎旨味による胃の稼働
お出汁などに含まれる「旨味(グルタミン酸)」は、胃の動きを活発にするスイッチを押してくれます。
◎刺激で食欲UP
炭酸などの物理的な刺激や、レモンなどの酸味は、胃の壁を刺激して食欲を促すホルモンを
分泌させます。
🌻食中毒への注意と、まずは自分達を守る夏!
クーラーをかけていない夏の室温は、細菌がもっとも活発に増殖する危険な温度帯(10℃〜60℃)です。調理済みの食品は室温放置を避け(夏場は1時間以内)、すぐに冷蔵庫へ
入れましょう。
認知症の独居の方などの場合、訪問時に冷蔵庫内のチェックや声掛けを行えると安心です。
そして、過酷な暑さの中で活動する訪問スタッフの皆様も、まずはご自身を守ることが
最優先です。
「私が暑いので」を理由に利用者さんに冷房をつけてもらったり、ネッククーラーを活用したり、
塩分チャージタブレットを持ち歩くなど、みんなで対策をしてこの夏を乗り切りましょう!
次回のゆるつなは....
「在宅現場で急変⁉ 何を見る?どうする?」をテーマに
いざという時に備えて、知っておきたいポイントを一緒におさらいしましょう!
みなさまのご参加をお待ちしてます🐠
ひのでクリニックでは緩和ケアや症状緩和に力を入れています。当院では症状緩和に強い複数の医師が連携し、あらゆる疾患に伴う苦痛や不安を和らげ、生活しやすい治療を心がけています。
ご本人とご家族の想いを第一に、ご自宅での穏やかな療養、在宅緩和と温かな看取りを全力でサポートいたしますので、いつでもご相談ください。

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