「在宅医療」とは、通院が困難で自宅や施設での療養を希望する患者さまに対し、医師や看護師が患者さまを訪問し、24時間体制で治療やケアを行うことです。 住み慣れた自宅でリラックスしながら、生活中心の医療を受けることができるのが患者さまにとっての大きなメリットと思います。 入院していた方が在宅医療に切り替えると、表情が穏やかになり、笑顔が増えることもあります。薬の管理や些細な変化にも気づきやすく、早めの対処が可能になります。 また、在宅医療を行うことで、通院の頻度を減らせるだけでなく、病院の主治医にご家庭での様子を伝えたり、急な体調悪化に素早く対応したりすることが可能になります。自宅で使用している医療機器の設定・調整などに関するアドバイスも行いながら生活をサポートします。
継続的な医療的ケアが必要な子どもの患者さまの場合は、病院での治療と在宅医療を並行して行います。 ここ数年、医療技術が進歩したことにより、子どもの救命率は大きく向上しました。特に日本は子どもの死亡率が世界一低く、日本の新生児医療は進歩を続けています。 その結果、医療的ケア児は、この10年で2倍に増加しました。なかでも、人工呼吸器を使っている子どもは10年で10倍にもなり、人工呼吸器や酸素ボンベ、胃ろうなど医療デバイスを必要とする子どもが増えています。 子どもの在宅医療では、そうした医療的ケア児の日々の体調管理、予防接種、気管カニューレや胃ろう交換などを行います。
薬の調整を行い、必要に応じて点滴や注射、胃ろうのチューブ交換、気管切開のチューブ交換、尿バルーンの交換、床ずれの処置、酸素や人工呼吸器の調節などを行います。 医療機器の設備環境としては、もちろん自宅は病院と同様というわけにはいきません。レントゲン撮影やCT検査などは病院に行かないとできませんが、通常の定期検査や血液検査・尿検査・エコー検査・心電図検査は在宅医療でも可能です。
在宅医療とは、大きなくくりを意味する言葉です。自宅で医師の診察を受けるのも在宅医療なら、家でリハビリをするのも在宅医療の範疇に入ります。訪問診療や往診は、その大きな在宅医療の枠の中に含まれる医療行為であり、当院は訪問診と往診を組み合わせて診察をしています。訪問診療と往診の違いは次の通りです。
訪問診療は、定期的に医師が患者さまのもとへ伺い、診察をすることです。お薬の処方や血液検査、点滴などを行います。訪問頻度は患者さまの病状やご希望などによって、調整します。在宅医療の基本となる診察です。
定期的に患者さまの様子をみることで、容体悪化の予防にもつながります。 当院では、「訪問診療」を基本として、必要に応じて「往診」を組み合わせることで患者さまの診察を行っています。 往診は24時間・365日体制で対応しております。
往診は、急に病状が変化した患者さまからの要請に応じて、医師が伺うことを指します。
一人で病院に通院するのが難しい人が在宅医療の対象になります。
たとえば脳梗塞や脳出血が原因で通院できない人や、がん末期のため「抗がん剤や手術など積極的な治療はせずに痛みなどの症状をできる限り和らげながら自宅で療養したい」という人、年齢を重ねることで足腰が弱ってしまった人、神経難病のALSや筋ジストロフィーに罹患している人、寝たきりの人などが対象となります。
など
一人で歩いて病院に行き、普通に待合室に座って待つことができ、診察の順番がきたら歩いて診察室に行けるような人は、基本的に在宅医療の対象となりません。 一人ではなく、付き添いがあれば何とか病院に行けるという人の場合は、在宅医療の対象になるケースがあります。ただし、患者さまの状況や付き添いの程度によっても異なります。 車いす生活の方は、在宅医療が適用になるケースが多くありますが、若い人が一時的に車いすに乗っているような場合(足の骨折など一時的なケガ)は適用になりません。
当院は0才から100才まで、あらゆる年齢で在宅医療を必要とする患者さまに対応しています。通院困難な患者さまやご家族にかかる負担を少しでも軽減できるよう、尽力しております。
定期的に訪問し診察することで、体調の管理や薬の調整をします。 体調を崩されて緊急の対応が必要なときは、24時間・365日対応しています。また、当院では広島大学病院、県立広島病院、広島市民病院、広島赤十字・原爆病院など多くの病院と連携しています。地域の病院や訪問看護ステーションとも綿密な連絡をとり、最適な治療を行っています。
外来で内科を受診される患者さまのなかには、症状が出ているけれども、検査をしても異常がないという方が多く見られました。 心は体と密接に関連しており、心の問題を解決すると、体に出ている症状もよくなることが多々あります。当院では心と体、どちらに原因があるのかをしっかりと診断し、患者さまの健康をサポートしています。
訪問看護師をはじめ、管理栄養士、ケアマネジャー、ヘルパーといった有資格者・専門家に加え、リハビリテーション、デイサービス、ショートステイなどの施設職員との連携もスムーズに行います。
訪問エリアは、ひのでクリニックのある南区段原から自動車30分程度の範囲対象となります。ご自宅が対象エリアかどうかについては、ご連絡いただければお答えいたしますので、お気軽にご相談ください。
薬の調整を行い、必要に応じて点滴や注射、胃ろうのチューブ交換、気管切開のチューブ交換、尿バルーンの交換、床ずれの処置、酸素や人工呼吸器の調節などを行います。通常の定期検査や血液検査・尿検査・エコー検査・心電図検査は在宅医療でも可能です。
住み慣れた自宅でリラックスしながら、生活中心の医療を行うことができます。入院していた方が在宅医療に切り替えると、表情が穏やかになり、笑顔が増えることもあります。薬の管理や些細な変化にも気づきやすく、早めの対処が可能になります。
体温や血圧、脈拍、酸素の測定や血液検査、調子を崩したときの対応、薬の調整を行っています。 体調が急に悪化したときなどは、内服薬などで対応できるのか、それとも病院に受診したほうがよいのか、状態に合わせて治療方針を決定します。
診察で訪問したときに、必要な予防接種やワクチンをスケジュールに沿って打ちます。
病院主治医や訪問看護やケアマネジャーなどと情報交換を行うことで、在宅での生活をサポートします。
病院の主治医と連携することにより、家庭での様子を的確に伝えることが可能となります。
気管切開後の気管カニューレは、 1週間〜1カ月に一度は交換が必要です。当院では、この気管カニューレの交換のほか、胃ろうや経鼻胃管の交換などの処置を行っています。 また、人工呼吸器や酸素の調節が必要な場合には、患者さまの状態に合わせた調整を行います。
子どもの成長に伴い、新たな問題が起きることもあります。そういった場合のアドバイス、指導を行っています。
訪問して、血圧や体温の測定、医療処置などの看護を行います。
訪問して、日常生活動作や嚥下、言語に関するリハビリを行います。
介護保険サービス全般に詳しい専門家です。介護生活全体の計画を作成します。
食事介助や着替え、排泄ケアといった日常生活の手助けをしてくれます。
日中に通い、レクリエーションや機能訓練、食事や入浴ができる施設です。
症状により訪問させていただく頻度が異なります。医療保健や各種 助成制度がありますので、詳しくは当院におたずねください。 高額療養費制度、重度医療や小児慢性特性疾患、指定難病の患者さまは医療費にお持ちの限度額が適用されます。
1相談
お電話で「訪問診療の相談」とお伝えください。 訪問診療の対象になるかわからない場合もまずはご相談ください。 訪問可能エリアだろうか?という場合もまずはご相談ください。 かかりつけ医や病院の地域連携室、ケアマネジャー経由でご連絡いただいても構いません。
2ご希望内容の確認
ご希望をお聞きし、在宅医療の内容をご提案いたします。 病状、体調、生活面を少し詳しく伺います。 可能であればかかりつけ医、ご入院先医療機関の紹介状をご準備ください。
3契約説明
訪問診療のしくみや医療費についてご説明いたします。
4訪問診療開始
実際にご訪問して診療をスタートします。
初診時には契約書類の説明をいたします。