こんにちは!
診療チーム看護師です。
在宅緩和ケアシリーズ3回目の今回は、疼痛コントロール・症状コントロールの実際をお届けします。

緩和ケアと聞くと最終末期のイメージを持たれるかもしれませんが、治療中から緩和ケアは始まっています。患者様ご家族が希望に沿った生活を送れるようQOLを維持するためのケアです。
在宅緩和ケア=在宅看取りでもありません。
全人的苦痛の緩和のその先に、「どこでどのように過ごしたいか」療養場所の選択先を提示したり一緒に考えていくことを大切にしています。

疼痛コントロール・症状コントロールの実際

当院では、痛みだけでなく「全人的苦痛(トータルペイン)」と呼ばれる、身体の痛みだけでなく、心のつらさや、生活の不安、社会的な悩みも含めたすべての苦痛に向き合っています。身体的な苦痛を取り除くことはもちろん、「病気」だけを診るのではなく、その「人」そのものを大切にする視点を持ち、患者様ご家族が大切にしていることを教えていただきながらケアを進めています。

【当院の医師の専門性】
当院には、病院の緩和ケア病棟で経験を積んでから在宅医療に進んだ医師や、在宅医療、プライマリ・ケア(総合的な診療)の専門医が多くいます。そのため、がんの痛みだけでなく、長引く痛み(慢性疼痛)や、神経の病気、呼吸器・循環器の病気によるつらい症状のケアも日常的に行っています。

【つらさを和らげる具体的な方法】

私たちは、患者様が少しでも楽に過ごせるよう、痛みをはじめとする様々な症状を専門的な知識でやわらげます。

  • 痛み止め(オピオイド): 飲み薬、貼り薬、座薬のほか、特殊な注射(麻薬持続皮下注射)や、PCAポンプを使った、24時間途切れのない痛み止めにも対応しています。
  • 痛みをサポートするお薬: 眠れない、不安が強いといった、痛み以外のつらい症状を和らげるために、睡眠薬や抗不安薬など、様々なお薬を調整し、より良い生活を送れるようサポートします。

 

【PCAポンプってなに?:急な痛みにもすぐ対応】

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PCAポンプは、痛みが強い時のための「ご自身で使う痛み止め」の仕組みです。
飲み薬や貼り薬だけでは痛みが治まらない時や、口からお薬を飲むのが難しくなった時に導入します。

PCAポンプの最大の特長は、患者様ご自身やご家族が、痛みに合わせて必要な分だけお薬を投与できることです。これにより、夜間でも、私たち医療者の訪問を待つことなく、痛みをすばやく和らげることができます。これは、お家で安心につながる、専門的な痛みのケアの一つです。

当院では、こうした専門的な方法(PCAポンプ管理など)も活用しながら、患者様とご家族が「住み慣れたお家で、穏やかに過ごしたい」という願いを叶えられるよう、全力でサポートいたします。

緩和ケアはがんの方だけのものではありません。当院では症状緩和に強い複数の医師が連携し、あらゆる疾患に伴う苦痛や不安を和らげ、生活しやすい治療を心がけています。
ご本人とご家族の想いを第一に、ご自宅での穏やかな療養、在宅緩和と温かな看取りを全力でサポートいたしますので、いつでもご相談ください。

 

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