こんにちは!
診療チーム看護師です。
在宅緩和ケアシリーズ2回目の今回は、24時間365日緊急時対応の実際をお届けしていきます。

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緩和ケアと聞くと最終末期のイメージを持たれるかもしれませんが、治療中から緩和ケアは始まっています。患者様ご家族が希望に沿った生活を送れるようQOLを維持するためのケアです。
在宅緩和ケア=在宅看取りでもありません。
全人的苦痛の緩和のその先に、「どこでどのように過ごしたいか」療養場所の選択先を提示したり一緒に考えていくことを大切にしています。

在宅緩和ケアの「安心」は夜間に試される

「住み慣れた我が家で、穏やかに過ごしたい」—この願いを叶えるのが在宅緩和ケアです。しかし、患者様やご家族の最大の不安は急な症状の増強や体調変化である「もしも」にあります。

ひのでクリニックの「24時間・365日対応」は、単なる緊急連絡先ではありません。「できる限りご家族で対応できる準備」と「専門家が駆けつける体制」の両輪で、患者様とご家族の生活をサポートします。

「不安」を「対応力」に変える計画的な備え

夜間・休日の急変時に対応できるよう、当院は事前の準備を大切にしています。

  • 痛み・症状の頓用薬(レスキュー薬)の事前処方:急な痛みや吐き気、息苦しさなど、予測される症状の悪化に備え、ご家族がすぐに使える頓用薬をあらかじめ処方します。医療者の訪問を待つことなく、初期対応をご自宅で速やかに開始できます。(初めて使用する時、使用に迷う時にはお電話をいただくようにしています)。

 

  • 専門的な疼痛管理の準備(PCAポンプ対応):内服薬や貼付薬でのコントロール不良時、経口内服が困難になるなど症状や状況によってPCA(自己調節鎮痛法)ポンプの導入も行います。これにより、患者様自身(またはご家族)が痛みに応じてお薬を投与でき、夜間でもご家族のによって痛みをすばやく緩和できます。

 

  • 「できること」を共有する共同作業:すべての対応を医療者に頼るのではなく、「せっかくの在宅療養」を大切にするため、発熱時や軽い体調変化など、ご家族で対応できる方法を一緒に考え、準備します。これにより、ご家族が自律的にケアに参加でき、より深い安心感につながります。

24時間365日、「つながる、相談できる」

不安を感じたり困りごとが発生した時に、医療者と電話で話せる体制は、在宅緩和ケアの生命線です。

  • 24時間体制の電話受付:当院の訪問診療を受けていただく患者様には夜間休日にもつながる緊急電話番号をお伝えしています。当院の医師または看護師が電話での相談対応をいたします。現在の症状や困りごとを伺い院内で情報共有しますので個別性を考慮した具体的なアドバイスを受けることができます。

 

  • 夜間・休日の緊急往診体制:電話相談の結果、専門的な判断や処置が必要と判断した場合は、深夜や休日であっても、医師または看護師がご自宅に訪問します。患者様を病院に連れて行く負担を避け、住み慣れた場所で安心して医療を受けられる体制を維持します。

 

  • 迷ったら電話!:電話をしたら必ず往診に伺うとは限りません。電話相談の対応だけで済むこともあります。症状が出てきそう、なんかおかしい、薬を使うか迷うなど、症状が悪化する前に早めに相談していただくようにしています。

「広島県唯一」の小児在宅医療対応が示す質の高さ

当院は小児在宅医療を24時間365日体制で提供しています。最も繊細なケアが求められる小児の領域で培った迅速かつ正確な判断力と対応力は、在宅緩和ケアにおいても小児から成人まで年齢や病気を問わず安心を提供します。

今回は在宅緩和ケアの要、24時間365日緊急対応について紹介いたしました。
事前の準備、いつでもつながる相談窓口、そして必要とあればすぐに駆けつける体制。このすべてが、皆様の在宅療養を最後まで力強く支えます。

緩和ケアはがんの方だけのものではありません。当院では症状緩和に強い複数の医師が連携し、あらゆる疾患に伴う苦痛や不安を和らげ、生活しやすい治療を心がけています。
ご本人とご家族の想いを第一に、ご自宅での穏やかな療養、在宅緩和と温かな看取りを全力でサポートいたしますので、いつでもご相談ください。

 

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