当院で実践しているプライマリ・ケア Vol.1
こんにちは!ひのでクリニックです。 いつもブログをご覧いただきありがとうございます。 これまで在宅医療におけるプライマリ・ケアについて基本的なことや当院の取り組みをお伝えしてきました。(*詳しくはこちらをご覧ください!プライマリ・ケア|概要編/プライマリ・ケア|当院の取り組み編) 今回から、当院で実践しているプライマリ・ケアをもっと詳しく!お伝えしていきます^^ 第1回目は「日本プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア看護師」の資格をもつ当院の蔵重看護師の取り組みをご紹介します。 ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~ 「プライマリ・ケア看護師」とは、地域を基盤としたプライマリ・ケアについて知識や技能、態度を身につけるために研修を行い、日本プライマリ・ケア連合学会に認められた看護師です。この資格は、プライマリ・ケアに携わる看護師などの資質の向上やプライマリ・ケアの発展のために設立されました。(参考:学会認定 プライマリ・ケア看護師|一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会) 蔵重看護師はプライマリ・ケア認定看護師として、日々の診察に同行して診察の補助や関係機関との連携、新規患者さんの受け入れ調整など幅広い業務を行っています。
☆診察をスムーズに☆ 看護師の役割である「診療の補助」により検査や処置にかかる時間や苦痛を最小限にできるよう心がけています。患者様やご家族の表情の変化に気を配り、小さな疑問も質問しやすい雰囲気づくりに努め、医師の診療の合間に薬の飲み方や介護状況を確認したり、ご本人の思いを傾聴したりしています。 ☆多職種を「つなぐ」役割 医師と患者様を「つなぐ」、医師と多職種を「つなぐ」、患者様と多職種を「つなぐ」。 診療所の看護師において最も大きな役割です。患者様を中心に多職種をつなげ、より良いサポートが提供できるよう努めています。 ☆小児患者さまとご家族への関わり☆ 小児患者様とご家族の自宅での生活は患児の医療的ケアだけでなく家事やきょうだい児の子育てもあります。医療的ケアが必要であったとしても「介護」ではなく「子育て」であってほしいと願い、患児とともに、きょうだい児を含めた家族のライフステージも一緒に見守ることを心がけています。 ☆在宅緩和ケアでの視点☆ がん末期などで状態が日々変化する患者様に対し、診療では症状コントロールを中心に関わりますが、看護師は体調面だけでなく精神面や社会面などを含むトータルペインの視点で客観的にアセスメントするように心がけています。 ☆家族志向のケア☆ 患者さまご本人だけでなくご家族へのサポートも大切にしています。「今」だけでなく、これまでの経過・苦労してきたこと・大切にしている思い・好きなことなどを傾聴し、ご家族の介護負担や疲労、健康状態などの背景も含めて関わることを意識しています。 ☆トリアージ☆ 診療所の看護師としてトリアージをする場面もあります。体調悪化時の電話連絡に対応するときには臨床推論の知識を使い、何が起こっているか考えながら症状を確認します。同時に診療の方向性を考慮し、診察同行時の患者さまの普段の様子を比較してアセスメントします。「〇〇の影響が考えられます、こうなったら~~しましょう」や「また連絡をください」など具体的な対応方法をお伝えし、患者さまやご家族に安心感を持っていただけるよう努めています。
その他にも、地域の方々との関わる活動にも精力的に取り組んでいます^^ ☆定期的なオンライン雑談会&ミニ勉強会☆ 地域の訪問看護師やケアマネジャーの方々との情報共有や事例検討などを行い、連携を深めています!関係機関との連携を深め、患者さんにより良いサポートを提供できるように努めています。 ☆地域活動への参加☆ 地域のお祭に参加し「暮らしの保健室」(健康面で気になることを医師や看護師などに気軽に相談できる場)のようなブースを出店しました!地域の方々が集まる場の提供や健康意識を高める活動を進めていきたいです。 ☆看護学生への講義や実習指導☆ 看護大学の講義に登壇し、在宅医療の実際や看護師の役割などを伝えました。当院では看護学生の実習も受け入れており、診療同行看護師の役割や実際の現場を見てもらっています。 ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~ プライマリ・ケアを実践する人として、蔵重看護師は日本プライマリ・ケア連合学会のホームページでも紹介されました。蔵重看護師の活動やプライマリ・ケアに対する想いをぜひ知っていただけたらうれしいです。【vol.32/「小児在宅医療をはじめとして地域に役立つコミュニティナースに」【看護師】蔵重真里さん|一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会】 当院は地域に根ざしたクリニックを目指して、プライマリ・ケアの観点のもと、患者さまや皆さまにより良い医療・ケアを提供できるように精進してまいります! 最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ひのでクリニック