こんにちは
診療チーム看護師の蔵重です。

Part2はシンポジウム:『学会ジョイントプログラム9「<日本小児科学会>これからの移行期医療を考える」』に登壇させていただいた報告です。
小児科学会の窪田満先生、いちのせファミリークリニックの一ノ瀬英史先生とともに登壇しました。企画者座長は北西尚史先生と宮崎景先生でした。
窪田先生より小児科医から移行期医療の動向や歴史を含めた解説をしていただきました。移行期医療のアプリも紹介がありました!
移行期医療に重要なのは、患者の自立・自律を支援する、そして家族中心から患者中心への診療スタイルの移行を含め、適切で必要な医療を切れ目なく提供する、その人らしい生活を送れるようにすることです。


リンク元: https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20231002_iko_fig_color2.pdf 

次に、一ノ瀬先生がプライマリ・ケア医の立場から現場で出会う事例を紹介しながら日々の実践とともに問題提起されました。移行期医療は「病院完結型」から「地域完結型医療」へ。
そのためには連携が必要である。小児〜思春期〜成人高齢者と地域包括ケアのシームレスな移行の実現にプライマリ・ケア医はハブとしての役割が期待されていることを発表されました。

蔵重はプライマリ・ケア看護師の立場から医療的ケア児の移行期医療の現状を発信しました。当院の患者様ご家族からいつもお聞きしている困りごとや大変さ、思いの生の声を発表しました。
プライマリ・ケア看護師として大事にしていることとして、家族には歴史がある、これまでの経過や思いがあること、そして今の気持ち、今後への不安があることを「教えてもらう、一緒に成長を見守る」姿勢を発表しました。また、移行期の病院連携室や地域との連携のポイントをお話しました。

シンポジウムの後半では、質問に答えつつ、小児科医とプライマリ・ケア医の連携や互いの本音を伝え合う場面もあり、和やかな雰囲気で終了しました。
当院の患者様の中にも小児科の年齢を越えた患者様が多くおられます。
ご本人ご家族の気持ちに寄り添いながら、できるだけスムーズな移行期医療が実現できるようこれからも地域のクリニック・在宅医療の役割を果たしていいきたいと思います。
このような貴重な機会を与えていただいたこと、現場の看護師である私を温かく迎えていただいた先生方に感謝いたします。

					
					
ひのでクリニック