日々のできごと ~食支援 Vol.2~
こんにちは。診療チームです。 当院は管理栄養士が同行し、診察時に食での困りごとの相談をお受けすることがあります。 在宅医療を行うクリニックで管理栄養士が常勤でおり、栄養についても相談にのる医療機関は全国的にもとても少ないです。 私たちは、患者様とそのご家族が食についても、できる限り希望の食事を摂っていただけるように食事指導ではなく、食支援という形で関わらせていただいています。 先日、こんなことがありました* 認知症があるAさん。少しずつ食事量が減ってきていて、ご家族が心配されていました。 固形物は吐き出してしまったり、ミキサー食もあまり進まず。豆腐やさつまいもがお好きだったのが、少しずつ食べなくなってきた、と・・・。 元々甘いものがお好きだとのこと。甘い栄養剤はなんとか飲んでおられましたが、ご家族が試行錯誤し、食べられるものを探している状況でした。 “豆腐“や“甘いもの“がお好きなAさん。何か工夫をして食べることができないか、栄養士が考え、お豆腐に黒蜜をかける簡単なレシピをご紹介しました。 「お豆腐に黒蜜・・・それは試したことがない」とご家族は少々驚かれていましたが、試してみる、と。 次の診察時、Aさんのご家族から「お豆腐に黒蜜、食べてくれました!」と嬉しい報告が聞けました^^♩ 高齢や病気の影響で食事量が減少してしまうことは少なくありません。 そんな中でも、患者様が元々お好きだったものの形態や味を変えてみたり、ちょっとした工夫で食べられることができるかもしれません。 ご本人やご家族と一緒に考え、サポートさせていただきます^^
ひのでクリニック