先日、重症心身障害児施設ときわ呉様に見学に伺いました。

当院の患者様もご利用されている施設です。
ショートステイ中に体調を崩されても対応していただき体調が改善して帰宅されていたケースを経験していたので、どのような体制で受け入れ・ケアをされているのか気になっていました。
今回、見学の依頼をしたところ快諾いただき、見学当日も多くの方々にご説明いただきました。
通園施設では、ご利用者様がリラックスして過ごされている様子が印象的でした。高床式トイレ、浴室も見せていただき実際のケアや支援方法を説明していただきました。
スヌーズレンの部屋、ベッドではなく床で自由に動けるスペースを見せていただきました。広いスペースに畳を敷いて対応することもあるとお話も伺いました。
ひとりひとりのペースに合わせてケアされていることを感じました。
入所・ショートステイの病棟では、その方の状態に合わせて居室を工夫されていたことに感銘を受けました。
ベッドの種類だけでなく、ベッドではなくマットやクッションを使った居室づくりで利用者様が安全に穏やかに過ごせる工夫をされていました。
また、行事や季節の飾り付けは楽しく、スタッフの方々の愛情を感じることができました。
施設長の先生から創設された経緯、熱い思いを伺いました。
病院から退院後に重症心身障害児・者施設を経由して自宅退院ができると、ケア内容を自宅での生活に合わせてから自宅退院ができるのではないか、
自宅退院後のショートステイ利用のハードルが下がるのではないかとのお考えもお聞きしました。

入所施設・ショートステイ受け入れ施設側の思いを伺うことで、在宅医療・訪問診療を行う私達も新たな視点を学ぶことができました。
患者様ご家族の負担を減らす支援ができるよう、ときわ呉さんのような施設とより連携を強化していきたいと思いました。
今後ともよろしくお願いいたします。

 

ひのでクリニック