診療チームです。
エンドオブライフ・ケア援助者養成講座に参加しました。

参加のきっかけは、先日のプライマリ・ケア連合学会学術大会で養成講座を知り興味を持ったからです。

講座のポイントは、
・わかってくれる人がいるとうれしい。
・解決できる苦しみは、解決する。
・解決できない苦しみの中でも、穏やかになれる理由(支え)を見いだし、支援する。
でした。
これらを講義とともに、グループワークでロールプレイやディスカッションすることで深めていく内容でした。

グループワークの患者役の時には、自分のことを一生懸命考えてくれる人がいることがこんなにも嬉しいことなのか!と感じました。
反復=ちゃんと聴いてもらえている感覚=安心感。
沈黙=待ってもらえている安心感。沈黙は苦痛ではない。
苦しみを聴いた後の問いかけ=過去の辛かった時期の中にその人の「支え」を見つける、支えを自覚する支援=笑顔が出る。

解決できない苦しみに対しても支援の方法はあるのだと実感しました。まずは思いを「聴く」。
医療者はつい、問題解決型の思考になりやすく、症状を聴くことで理解したつもりになるので注意が必要です。
仕事だけでなく、スタッフ間、子育てなど全ての人間関係において必要な考え方だと感じました。
当院は、在宅看取りのご希望のある患者様ご家族の受け入れも行っています。
看取り以外の場面でも患者様ご家族の「苦しみ」に日々寄り添っています。話をしてみよう、と思ってもらえる人になれるような関わりを心がけていきます。

今後ともよろしくお願いします。

ひのでクリニック