診療チームです。
「認知症のACPについて」というテーマのセミナーを受講しました。

意思表示が難しかったり、意思決定能力が低下している患者様の推定意思を探る方法として、〈意思決定支援の3本柱〉を教えていただきました。
①本人の意思
「過去」:リビングウィル、ACPやライフレビュー(価値観、死生観など)
「現在」:今の気持ちを推察、表情や言葉への反応など本人からのサイン
「未来」:本人にとっての最善の利益 延命した場合の生活は?療養の場は?など
②家族の意向
③医学的判断

また、認知症患者様の場合のACPの特徴として・・・
◯早期から介入したいが、早い段階ではそこまで思いがいかないことや、受診の遅れなどから診断自体が遅くなっていることもある
◯明確な予後や経過が分かりにくい
◯医療的なことよりも、生活介護的な課題が多い(ご本人やご家族の経済状況の影響を受ける)
◯時間が経過するにつれて本人の意思確認が難しくなる
などを話されていました。

今回は認知症を患ったあるご夫婦の事例を通して、訪問診療やケアマネージャー、デイサービスなどご夫婦と関わりのあった職種の方々が、どのようなことを大切に関わりを持っていたかをお話してくださいました。
病気の状態によって患者様ご本人やご家族の思い・希望が分かりかねる時は、今後の支援の方向性をどのように考えていけば良いのでしょうか。誰にも正解がわからないので、とても難しいなと感じました。
講師の先生方は、その方が生まれてからの今までの人生史をご家族に聞いてみたり、人となりや大事にされてきたことなどを普段の表情や動作、生活環境から考えてみると話されていました。
「その方がその方らしく最後まで生ききることができるように支援していく」という言葉がとても印象に残っています。
日々の診察で患者様から毎回様々なお話しを聞かせていただく中で、患者様の思いや大事にされていることを思い、「その方らしく」生きていく支援をしていきたいと改めて思いました。
大変貴重なお話しをありがとうございました!
ひのでクリニック