認知症でも訪問診療は受けられる?訪問診療でできることや相談のタイミングを解説
認知症とともに暮らしていると、「以前より通院が大変になってきた」と感じることはありませんか。
認知症の進行に伴い、外出の準備に時間がかかったり、待ち時間が負担になったりして、通院を続けることが難しくなる場合があります。そのような状況で、「これからも必要な医療を受け続けられるのだろうか」と不安を抱えるご本人やご家族は少なくありません。
そのようなときの選択肢のひとつが、訪問診療です。
訪問診療は、医師が定期的にご自宅を訪問し、診察や健康管理を行う在宅医療のひとつです。住み慣れた環境で継続的な医療を受けられるため、認知症の方やご家族の負担軽減にもつながります。
この記事では、認知症の方が訪問診療で受けられる医療の内容や相談のタイミングなどについて、分かりやすくご紹介します。
【認知症の方も訪問診療を利用できます】
認知症の方も、通院が難しいと医師が判断した場合には、訪問診療を利用できます。
訪問診療は、病気や身体の状態などによって継続的な通院が困難な方を対象に、医師が計画的にご自宅を訪問して診療を行う医療サービスです。
認知症だけでなく、高血圧や糖尿病などの持病についてもあわせて診療できるため、全身の健康状態を継続的に管理できます。
たとえば、次のような場合は訪問診療を検討するタイミングといえるでしょう。
・通院の付き添いが必要になった
・外出そのものが負担になってきた
・待ち時間で疲れてしまう
・認知症の進行により受診の継続が難しくなった
・複数の病気があり定期的な診察が必要
訪問診療では、ご自宅で普段の生活の様子も確認できるため、診察室では分かりにくい体調や生活環境の変化も把握しやすくなります。
そのため、ご本人の状態に合わせた医療や療養環境を検討しやすいことが特徴です。
【認知症の方が訪問診療で受けられる主な医療】
訪問診療では、診察だけではなく、在宅生活を支えるさまざまな内容に対応しています。
- 定期的な診察と健康状態の確認
- 血圧測定などの全身の管理
- 処方薬の管理や調整
- 必要に応じた血液検査などの検査
- 認知症の症状や体調変化の確認
- 他の医療機関や介護サービスとの連携
また、認知症では服薬状況や食事量、睡眠、転倒の有無など、日々の生活の変化も大切な診療情報になります。
ご自宅で診察を行うことで、生活環境を踏まえながら、その時々の状態に応じた医療を継続しやすくなります。
【訪問診療だからこそできること】
訪問診療には、ご自宅で診療を受けるからこそのメリットがあります。
認知症の方は環境の変化に戸惑いや不安を感じやすい場合があります。住み慣れたご自宅で診察を受けることで、移動による負担を抑えながら、普段に近い状態で診療を受けることが可能です。
また、医師は診察だけでなく、
- 食事の様子
- お薬の管理状況
- 日常生活で困っていること
- ご家族が感じている不安
なども確認できます。
こうした情報をもとに、ご本人だけでなく、ご家族も含めた生活全体を支える医療につなげられることが訪問診療の特徴です。
【訪問診療はご家族の介護負担軽減にもつながります】
訪問診療は、ご本人だけでなく、ご家族の負担軽減にも役立ちます。
認知症の介護では、
- 通院の付き添い
- 服薬管理
- 体調変化への対応
- 今後の介護への不安
など、ご家族が担う役割は少なくありません。
訪問診療では、医師が定期的にご自宅を訪問するため、「食欲が落ちてきた」「最近様子が変わった」といった日頃の気になることも相談しやすくなります。
また、ご本人の状態を踏まえながら、今後予想される変化や必要な医療・介護サービスについて相談できることも、訪問診療の大きな特徴です。
介護をご家族だけで抱え込まず、医療と連携しながら支えていくことで、在宅療養を続けやすくなるでしょう。
【通院が難しくなる前に相談することが大切です】
訪問診療は、「もう通院できなくなってから」利用するものではなく、通院や介護に不安を感じ始めた段階で相談することで、ご本人の状態に合った医療体制を早めに整えやすくなります。
次のような変化が見られる場合は、一度相談を検討してみましょう。
- 通院の負担が大きくなってきた
- お薬の飲み忘れが増えてきた
- 食欲の低下や体重減少が気になる
- 転倒や体調不良が増えてきた
- 認知症の症状が進み、生活に支障が出てきた
- ご家族の介護負担が大きくなってきた
こうした変化があっても、すぐに訪問診療を始めなければならないわけではありません。
まずは医師やケアマネジャーへ相談し、ご本人に合った医療の受け方を一緒に考えることが大切です。
【一人で抱え込まず、まずはご相談ください】
認知症の症状や生活環境の変化は、ご本人だけでなく、ご家族にとっても大きな不安につながることがあります。
訪問診療は、通院が難しくなってから利用を検討するだけでなく、「今後に備えて相談したい」という段階から利用を検討できる医療サービスです。
早い段階で医療とつながることで、ご本人の状態や生活環境に合わせた支援を受けやすくなり、将来の変化にも落ち着いて備えられます。
当院では、認知症の方が住み慣れたご自宅で安心して過ごせるよう、ご本人だけでなくご家族にも寄り添った訪問診療を行っています。
訪問診療について気になることや、利用できるか相談したいという段階でも構いません。ご本人やご家族のお気持ちを伺いながら、それぞれの状況に合わせた医療をご提案いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
ひのでクリニックでは緩和ケアや症状緩和に力を入れています。当院では症状緩和に強い複数の医師が連携し、あらゆる疾患に伴う苦痛や不安を和らげ、生活しやすい治療を心がけています。
ご本人とご家族の想いを第一に、ご自宅での穏やかな療養、在宅緩和と温かな看取りを全力でサポートいたしますので、いつでもご相談ください。

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