こんにちは!
診療チーム看護師です。
在宅緩和ケアシリーズ4回目の今回は、緩和ケア+医療デバイス管理の実際をお届けします。

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緩和ケアと聞くと最終末期のイメージを持たれるかもしれませんが、治療中から緩和ケアは始まっています。患者様ご家族が希望に沿った生活を送れるようQOLを維持するためのケアです。
在宅緩和ケア=在宅看取りでもありません。
全人的苦痛の緩和のその先に、「どこでどのように過ごしたいか」療養場所の選択先を提示したり一緒に考えていくことを大切にしています。

当院で対応している医療デバイス管理の具体的な項目は以下の通りです。

・在宅酸素
・気管切開管理
・人工呼吸管理 TPPV NPPV
・中心静脈輸液管理 CVポート CVカテーテル PICCカテーテル
・麻薬持続皮下注射
・膀胱留置カテーテル、腎瘻、膀胱瘻
・胃瘻、腸瘻、経鼻胃管管理
・ストーマ管理

当院は小児在宅医療も行っていますので、これらの医療デバイスの管理は日常的に実施しています。緩和ケアと医療デバイス管理が同時に必要となる複雑なケースにも対応可能です。

*呼吸器疾患の患者様
在宅酸素の使用とともに医療麻薬や抗不安薬による呼吸困難感の軽減を図りました。服薬による症状コントロールが困難になってきた時期には麻薬持続皮下注射(PCAポンプを使用)を使用した症状コントロールに切り替え在宅看取りを行いました。

*消化器疾患の患者様
イレウス管を留置、水分や栄養はCVポートからの中心静脈栄養管理の状態でしたが、建て替えをした自宅で過ごしたいご希望で退院されました。体調に応じて輸液量や薬剤を調整しできるだけ苦痛症状が少なくなるよう症状コントロールを行いました。ご自宅でご家族とともに穏やかな時間を過ごされました。

*消化器疾患の患者様
小腸ストーマからの排液が多量にありましたが、CVポートからの中心静脈輸液管理、医療麻薬の貼付薬や座薬による症状コントロールを行い、最期の時間をご家族とともに自宅で過ごされました。

*循環器疾患の患者様
重度の心不全のために、気管切開、24時間人工呼吸器、CVポートからの中心静脈栄養と強心薬の持続静注、胃瘻からの栄養管理と様々な医療的ケアがありましたが、急変を承知の上でご自宅への退院を希望されました。ご家族と訪問看護ステーションを始めとした多職種の連携により、こまめな体重測定と症状コントロールが実現し、リハビリ時に入院前に購入された車の座席に座る時間を持つこともできました。

医療デバイスがあるから自宅退院できないと諦めるのではなく、ご自宅で過ごしたい思いや理由を教えてください。現在の在宅医療では病院と同様の医療行為に対応できるようになってきています。病院とは機器が変更になったり工夫が必要なこともありますが、自宅で過ごせる方法を一緒に考えていきましょう。

医療デバイス管理の対応は可能ですが、何より大事にしたいのは「少しでも楽に、苦痛ができるだけ軽減できるように」ご本人ご家族の望まれる生活を送っていただくことです。
在宅緩和ケアでは、医療処置を加えるだけではなく、体調によっては医療処置を追加しないほうが体の負担が少なくなるケースもありますので、状況に応じた症状コントロールを行っていきます。
患者様ご家族、多職種他事業所の皆様とともに、生活の困りごと、症状、ご希望を伺いながら生活をサポートさせていただきます。

 

ひのでクリニックでは緩和ケアや症状緩和に力を入れています。当院では症状緩和に強い複数の医師が連携し、あらゆる疾患に伴う苦痛や不安を和らげ、生活しやすい治療を心がけています。
ご本人とご家族の想いを第一に、ご自宅での穏やかな療養、在宅緩和と温かな看取りを全力でサポートいたしますので、いつでもご相談ください

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