先日開催したゆるつなも多くの方にご参加いただきありがとうございました。
今回は、2025年11月2日(日)に行われた日本プライマリケア連合学会秋季セミナー野中の「家族療法を日常臨床に活かそう 意見が異なる家族への面接方法」での学びを皆さまに共有しました。
現場でもよく経験される「意見が異なる家族の支援」に活かせる複数面接の基本的な技法について取り上げました。

📍複数面接で大切にしたいポイント

  • 心構え: 自分の偏りを意識する。
  • 場の整え方: お互いに顔が見えるような配置を心がける。
  • 面接時の注意: 家族それぞれに視線を向け、序盤は質問を回し(1人に偏りすぎない)、ニーズの把握に努める。

面接技法として

  • ジョイニング(信頼関係構築): 面接者が意図的に患者・家族の相互作用に適応するようなふるまいをすること。家族のルールに合わせる、家族の話題に合わせる、家族の言葉・非言語的コミュニケーションに合わせる。
  • リフレーミング(物事の捉え方の変更): 物事や状況の枠組みを組み替えることで、別の視点から見直すこと。

を紹介しました。

📍解決志向アプローチの視点
ブリーフセラピーの一つである解決志向アプローチでは、「問題」と「解決」を切り離して考えるのが特徴です。
問題とは、問題に関わる人々の認識によって構成されているものであり、人々の「困りごと」です。問題そのものを掘り下げて原因を追求するのではなく、家族が望む未来──つまり「どんな状態を実現したいのか」という“解決”の方向に焦点を当てます。家族がすでに持っている強みやリソースに目を向けることが大切です。
できているところ、小さな成功、本人と家族がうまくやれている瞬間などを丁寧に拾っていくことで、自然と未来へのヒントが見えてきます。
問題を「なくす」ための支援ではなく、“望む未来に近づくための関わり”を重ねていくという考え方が、家族面接の場でも大きな力を発揮します。

複数面接は難しさも多いですが、家族の物語や価値観を聴くことで、個別化された最善の選択へと導くことが重要です。

今回のゆるつなが、在宅医療の現場で家族と向き合う際のヒントになれば嬉しく思います。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

次回、12月のゆるつなも皆さまのご参加をお待ちしております!

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【Information】
11月2日、3日に開催いたしました
「第22回秋季生涯教育セミナー」は、現在 オンデマンド配信中 でございます!!!
まだお申込みでない方も、申込受付中 ですので、期間内にぜひご利用ください。

▼お申込みはこちらから
https://www.primarycare-japan.com/assoc/seminar/20251102c-ent/

▼オンデマンド配信ページはこちらから
https://www.primarycare-japan.com/assoc/seminar/20251102c-guide/

■ 配信・申込期間
2026年1月13日(火)まで
※期間内であれば、お好きな時間に視聴いただけます。

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