訪問診療をもっと知りたい〜自宅での看取りはできる?~

在宅医療は「病気を抱えながらも住み慣れた地域で生活できること」を支える医療です。

また、人生の最終段階においても「最期まで自宅で過ごしたい」という患者さまの希望を叶えるためのサポートをすることも在宅医療の役割のひとつです。

令和元年の調査で、60歳以上の方の約半数が「自宅で最期を迎えたい」と考えている結果が出ています。その一方で、死亡者数全体(138.1万人)のうち約70%(98.5万人)は病院で亡くなり、自宅で亡くなった方は約14%(18.8万人)でした。

参考サイト:
令和元年版高齢社会白書(全体版)|内閣府
令和5年度人口動態統計(第1-25表 死亡数・構成割合 死亡場所×年次別)|厚生労働省

「自宅で最期まで過ごしたい」という想いがある一方で、自宅での看取りが進みにくい現状の要因には「家族の支援やサポートの負担」が大きいのではないでしょうか。

ご自宅で看取りを希望される患者さまのサポートで負担が大きいと思われる要因として、次のものが挙げられるでしょう。

◇患者さまの苦痛を軽減するための薬の管理
◇排泄や清潔に関するケアの対応
◇症状の変化があったときの対応

これらのご家族の負担を軽減するために、在宅医療では訪問診療だけでなく、ケアマネジャーや訪問看護・ヘルパー・薬局などと密に連携し、サポートをおこないます。

また当院では、ご家族に対し「患者さまに今後起こりうる症状や変化」や「今後の対応の方向性」について丁寧にお伝えすることを大切にしています。

患者さまとご家族が、最期まで自宅で穏やかに過ごすことができるよう努めてまいります。
ご自宅での看取りについて不安なことがありましたら、遠慮なくご相談ください。

 

ひのでクリニック