先日、当院の看護師がzoomセミナーに参加しました。テーマは「在宅医療について」でした。

訪問診療クリニックの医師が在宅医療についての説明や、これまでの事例を紹介してくださいました。
事例では
◯若くして癌を患った方が母親の介護のもと、最期までご自宅で過ごされたこと。大変なこともあったが、患者様が亡くなった後のグリーフケアでは
「最期まで家で看れてよかった」という言葉を聞くことができた。
◯胃瘻がありながらも食べたいという思いのある患者様に対し、嚥下評価を行い、少しでも口から食べられるように管理栄養士や言語聴覚士とともに食支援を行なった。 
・・・などのお話をしてくださいました。

在宅医療は病気の治療をすることだけではなく、生活を支える役割があります。自宅での生活にはご家族がいたり、ご本人を取り巻く環境もそれぞれです。患者様の人生(生活)に寄り添って支援できることが魅力だと思っています。
また在宅医療は住み慣れた自宅で過ごせることがメリットですが、入院して病院で過ごすこととどちらが良いというわけではなく、患者様やご家族のご希望や思いが大切です。そこでACP(アドバンス・ケア・プランニング:人生会議)が大切であるというお話をされていました。  「最期まで自宅で過ごしたい」という思いもあれば「しんどくなったら入院したい」という方もおられます。しっかりとご本人ご家族の思いを確認した上で支援させていただくことが大切だと改めて感じました。

最後に在宅医療のやりがいについて「患者様の笑顔を見たとき」と話されていました。私も日々患者様と関わり、体調が落ち着いて笑顔で過ごされている様子を見ることが何より嬉しく思います。
今後も患者様やご家族の生活がより良いものになるよう支援させていただけたらと思います。貴重なお話をありがとうございました。

 

ひのでクリニック