在宅緩和ケア 〜ひのでクリニックの場合5〜
こんにちは!
診療チーム看護師です。
在宅緩和ケアシリーズ5回目の今回は、症状コントロールのための医療処置の実際をお届けします。
緩和ケアと聞くと最終末期のイメージを持たれるかもしれませんが、治療中から緩和ケアは始まっています。患者様ご家族が希望に沿った生活を送れるようQOLを維持するためのケアです。
在宅緩和ケア=在宅看取りでもありません。
全人的苦痛の緩和のその先に、「どこでどのように過ごしたいか」療養場所の選択先を提示したり一緒に考えていくことを大切にしています。
当院で対応可能な、症状緩和のための医療処置の例の一部をいくつか紹介します。
赤血球輸血、血小板輸血
がんやその他の疾患によって、貧血が進行したり出血傾向が強くなったりすることがあります。貧血は強い倦怠感や息苦しさにつながり、患者様のQOLを大きく低下させます。また、血小板の減少は予期せぬ出血リスクを高めます。当院では、こうした症状を緩和し、少しでも楽に、活動的に過ごせるよう、ご自宅での輸血実施も対応しています。
強心薬持続投与
重度の心不全などの循環器疾患では、心臓の機能低下に伴う呼吸困難や倦怠感が大きな苦痛となります。強心薬を持続的に投与することで、症状を安定させ、苦痛の軽減を図ります。強心薬の使用とともに利尿剤や摂取水分量の調整を行います。住み慣れたご自宅で少しでもラクに安心して療養生活を続けられるようサポートします。
腹腔穿刺
腹水が溜まると、お腹の張り(腹部膨満感)や、それによる吐き気、食欲不振、息苦しさなど、様々な身体的苦痛が生じます。腹腔穿刺は、腹水を抜くことでこれらの苦痛を和らげる処置です。在宅で行うことで、病院への移動による負担を避け、穏やかに症状コントロールを図ることができます。
褥瘡処置
寝たきりの状態が続くと褥瘡(床ずれ)が発生し、強い痛みや感染のリスクを伴います。当院では専門的な知識を持った医師や看護師が処置を行います。適切な評価とケアにより、悪化を防ぎ患者様の苦痛を軽減します。
これらの高度な医療処置に対応することで、私たちは患者様とご家族が「住み慣れた家で、穏やかに過ごしたい」という願いを、最後まで力強くサポートいたします。
緩和ケアはがんの方だけのものではありません。当院では症状緩和に強い複数の医師が連携し、あらゆる疾患に伴う苦痛や不安を和らげ、生活しやすい治療を心がけています。
ご本人とご家族の想いを第一に、ご自宅での穏やかな療養、在宅緩和と温かな看取りを全力でサポートいたしますので、いつでもご相談ください。

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