こんにちは、算定チームです。

いつもひのでクリニックのブログを読んでくださり、ありがとうございます。

在宅医療を利用されている(または、検討している)方の中には、
「病院のように受付で会計をしないが、どのように請求が行われるのか?」
「費用の算定方法はどのようになっているのか?」
と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、在宅医療の請求の仕組みについて、ご説明いたします。

1. 病院と在宅医療の会計の違い
病院では、診察終了後に受付にて診療費を計算し、その場で精算するのが一般的です。
一方で、在宅医療では、以下の流れで処理されます。
・診療費を月単位で集計
・請求書を後日発行
・口座振替や振込にて支払い
これは、在宅医療が定期的な診療を前提としており、1回ごとではなく1ヶ月単位で費用を算定する仕組みであるためです。

2. 在宅医療の費用算定の流れ
算定チームでは、毎月決められた手順に沿って診療費を算定しています。その流れを大まかにご紹介します。
① 診療内容の確認
・医師の訪問診療、処置、検査の内容を確認
② 公費・保険適用の確認および自己負担額の計算
・高額療養費制度の適用可否
・公費制度など(指定難病・小児慢性特定疾病等)に関する公費負担の適用
・自己負担割合(1割・2割・3割)
・月ごとの自己負担額の計算
③ 月末時点で診療費の集計・算出
・自己負担額を確定
④ 翌月に請求書の作成および送付
・口座振替や振込手続きを行い、請求書の送付
病院の会計処理とは異なり、その場で精算するのではなく、算定チームにて月単位で確認・処理を行い、請求を発行する 形となっています。

3. 診療費に関するご不明点について
「想定していた金額と異なる」
「公費の適用が反映されていないように思う」
このような疑問をお持ちの際は、遠慮なくクリニックまでお問い合わせください。
また、保険証に関することで、こちらからもご連絡を差し上げる場合もございます。

公費制度の適用状況を事前に確認し、適切な手続きを行うことで、スムーズな費用負担が可能になります。

在宅医療は、診療の提供だけでなく、請求の仕組みも病院とは異なる特徴を持っています。
患者様に適切な医療を提供するとともに、公正かつ正確な費用請求が行われるよう、算定チームでも慎重に対応しております。
ご不明点がございましたら、お気軽にクリニックまでお問い合わせください。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ひのでクリニック