7月のご自宅でのお看取りについて②
7月はがん患者さん以外の方もご自宅で最期まで診察をさせていただきました。
神経難病で気管カニューレ、人工呼吸器、胃瘻がある患者さんは定期的に気管カニューレ交換、胃瘻の交換をさせていただきました。
また、ご本人は視線入力でコミュニケーションをとられるのですが、呼吸困難症状などがあり、人工呼吸器の設定調整をご本人様の感覚を
お聴きしながら調整をさせていただきました。
また、別の方で嚥下機能が低下しましたが、どうしても自宅に戻って、好きなお酒を飲みたいという方も診察をさせていただきました。
飲み込みが悪く、スポンジブラシを使って少量ずつですが、ウイスキーを飲まれるなどしてご自宅で過ごされました。
ご家族は最初自宅に連れて帰ることを迷われていましたが、ご本人様の強い希望を叶える形で退院となりました。
自宅で過ごすうちに、ご家族様も連れて帰ってよかった。あのとき連れて帰らなければ、後から後悔したと思う。
と考えるようになっておられました。
もう一人の90歳代女性の方は、娘様がとても献身的に介護をされ、嚥下はなかなか難しく、中心静脈栄養という、高カロリーで点滴をしながら
お楽しみ程度に味わうという形で自宅で過ごされました。途中で中心静脈カテーテルの感染で入院されましたが、中心静脈カテーテルの入替を
されて再度退院されました。自宅で過ごしながら誤嚥性肺炎になることもありましたが、抗生剤を適宜使用し、治療をさせていただきました。
皆様のご冥福をお祈り申し上げます。当院では自宅に帰りたい。家で痛みなど過ごしたいというご希望を叶えるために活動をしています。
在宅での療養を希望される方がおられましたら、お力になれることもあると思いますので、一度お問い合わせください。