7月のご自宅でのお看取りについて①
当院は在宅で最期まで療養したいという方を最期までサポートさせていただいております。
色々な患者さんがおられますが、7月お看取りをさせていただいた患者さんについて少しお伝えいたします。
40歳代 男性胃癌
70歳代 男性肺癌
70歳代 男性廃用症候群(老衰)
70歳代 男性神経難病
70歳代 男性急性骨髄性白血病
90歳代 女性嚥下困難
の自宅でお看取りまで診察をさせていただきました。
がんを患われていた患者さんは症状コントロール主体の治療をさせていただきました。
自宅で臨む環境で、やりたいことをして過ごしたい。そういった希望を叶えるために、症状はできる限り抑えて、安楽に自宅で過ごすサポートをさせていただきました。
医療用麻薬も使用します。麻薬を使うと状況が悪いと考えられるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
むしろ、痛みなく過ごすことで、活動度を落とさず、結果的に筋力も維持できますし、望む生活を送ることができます。
現在では在宅医療でできることが、緩和ケア病棟など病院でできることとほとんど変わらなくなっています。
お看取りまでさせていただいたこのたびの患者さんは医療用麻薬を飲み薬から始めました。そのうちの1名の方は途中で内服することが難しくなったので、
注射での投与に切り替えました。
痛み止めはカロナールやロキソニンといった薬から開始をして、必要であれば医療用麻薬を開始するという形が多いです。
このたびのお1人は、ご家族で旅行に行かれたり、直前までお仕事をされたりと自らの望む生活で過ごされました。
そういった生活を支え、不安なく過ごしていただくためのサポートをしています。
次回に続きます。