インフルエンザが流行中|高齢者や在宅療養中の方が注意したい症状と予防策
広島県では、2026年9月10日にインフルエンザの流行入りが発表されました。インフルエンザは誰でも感染する可能性がありますが、高齢者や基礎疾患のある方は、感染をきっかけに重症化することがあります。
また、在宅療養中の方は外出の機会が少なくても、家族や介護者、訪問サービスなどを通じて感染する可能性があります。そのため、ご本人だけでなく、ご家族や介護者もインフルエンザの症状や体調の変化、感染を広げないための対策を知っておくことが大切です。
この記事では、高齢者や在宅療養中の方がインフルエンザに感染した場合に注意したい症状や受診の目安、家庭でできる感染対策、予防方法について解説します。
【インフルエンザが高齢者・在宅療養中の方に注意が必要な理由】
高齢者や基礎疾患のある方は、インフルエンザをきっかけに肺炎などの合併症を起こしたり、持病が悪化したりすることがあります。
在宅療養中の方では、発熱や咳などの症状だけでなく、食欲や水分摂取量、活動量などの変化にも注意が必要です。
☆インフルエンザは急に症状が現れることがある
インフルエンザでは、発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などの症状が急に現れることがあります。咳やのどの痛みなど、風邪に似た症状がみられることもあります。
ただし、症状だけでインフルエンザと判断することはできません。
在宅療養中の方では、発熱などの分かりやすい症状だけでなく、食欲がない、水分がとれない、いつもより元気がないなどの変化がみられる場合もあります。
普段の状態を把握しておくと、こうした変化に気づきやすくなります。
☆高齢者や基礎疾患のある方は重症化に注意する
高齢者や基礎疾患のある方は、インフルエンザをきっかけに肺炎などを起こしたり、持病が悪化したりすることがあります。
特に在宅療養中の方は、次のような「普段との違い」に注意しましょう。
・いつもより元気がない
・食事や水分が十分にとれない
・息苦しそうなど、呼吸の状態が普段と違う
・意識や反応が普段と違う
・急に体調が悪化した
気になる変化があれば、症状が強くなるまで様子を見ず、かかりつけの医療機関などへ相談しましょう。
【インフルエンザが疑われたら、早めに医療機関へ相談する】
発熱や咳、のどの痛み、倦怠感などがある場合は、インフルエンザの可能性も考えて医療機関へ相談しましょう。
特に高齢者や基礎疾患のある方、在宅療養中の方は、体調の変化を早めに伝えることが大切です。
☆発熱や咳などの症状がある場合は、まず医療機関へ相談する
インフルエンザは風邪と似た症状がみられるため、症状だけで判断することはできません。医療機関へ相談する際は、次の情報を伝えると状況を把握してもらいやすくなります。
・いつから症状が出たか
・どのような症状があるか
・体温がどのように変化しているか
・食事や水分がとれているか
・呼吸や意識に変化がないか
・普段と比べてどのような変化があるか
ご家族や介護者は、本人が普段どのような状態なのかもあわせて伝えましょう。
☆高齢者や持病のある方は、症状が強くなる前に相談する
高齢者や基礎疾患のある方は、インフルエンザをきっかけに重症化することがあります。また、在宅療養中の方では、食事や水分摂取量、活動量などの変化が体調悪化のサインになる場合があります。
「熱が高くないから大丈夫」と自己判断せず、普段と違う変化があれば早めに相談しましょう。
☆薬は自己判断せず、医師の指示を受ける
インフルエンザの治療では、抗インフルエンザウイルス薬が使用されることがあります。抗インフルエンザウイルス薬は、発症から48時間以内に開始すると、発熱期間を通常1~2日短縮するなどの効果が期待されます。
ただし、薬の使用が適しているかどうかは、症状や年齢、基礎疾患などを踏まえて医師が判断します。
薬は自己判断で使用せず、医師の指示を受けましょう。
【在宅医療を利用している方は、普段の医療機関へ相談する】
在宅医療や訪問看護などを利用している方は、体調に変化があったときに、普段から利用している医療機関やサービス事業所へ相談しましょう。在宅療養中の方は、普段の状態を知っている医療・介護スタッフに変化を伝えることで、必要な対応を検討しやすくなります。
☆訪問診療を利用している場合は、かかりつけ医に相談する
発熱や咳など、インフルエンザが疑われる症状がある場合は、普段から診てもらっている医療機関へ相談しましょう。
相談する際は、症状だけでなく、食事や水分摂取量、活動量、呼吸状態など、普段との違いも伝えることが大切です。
☆訪問看護・訪問介護を利用している場合は、事業所にも伝える
インフルエンザが疑われる場合は、利用している訪問看護や訪問介護の事業所にも状況を伝えましょう。
感染状況を共有しておくことで、訪問時の感染対策やサービスの対応について相談できます。
【家族がインフルエンザになったら、感染を広げない工夫をする】
在宅療養中の方がいる家庭では、家族や介護者から感染が広がる可能性があります。
家族がインフルエンザに感染した場合は、できる範囲で接触を減らし、基本的な感染対策を行いましょう。
☆感染した家族と在宅療養中の方の接触をできるだけ減らす
感染した家族は、在宅療養中の方との接触をできるだけ減らしましょう。
介護が必要な場合は、可能であれば他の家族や介護サービスに協力してもらうなど、感染者が直接介護する機会を減らすことも検討します。
☆手洗いや換気など基本的な感染対策を行う
家庭内で感染を広げないために、こまめな手洗いや換気などの基本的な感染対策を行いましょう。
咳やくしゃみがある場合は、咳エチケットを心がけることも大切です。
☆訪問サービスを利用している場合は、感染状況を伝える
家族や本人がインフルエンザに感染した場合は、訪問診療や訪問看護、訪問介護などの事業所へ状況を伝えましょう。
サービスの利用方法や感染対策について、必要な対応を確認してください。
【在宅療養中の方がインフルエンザを予防するためにできること】
在宅療養中で外出する機会が少なくても、家族や介護者、訪問サービスなどを通じて感染する可能性があります。本人だけでなく、周囲の人も感染対策を意識することが大切です。
☆インフルエンザワクチンを接種する
インフルエンザワクチンには、インフルエンザの発症を抑えたり、重症化を防いだりする効果が期待されています。
65歳以上の方と、60~64歳で一定の基礎疾患がある方は、インフルエンザの定期接種の対象です。
接種時期や費用、助成制度などは自治体によって異なるため、詳しくはお住まいの自治体やかかりつけ医に確認しましょう。
☆手洗い・換気など基本的な感染対策を行う
外出後や食事前などは手洗いを行い、室内は適切に換気しましょう。
家族や介護者など、在宅療養中の方と接する人も感染対策を心がけることが大切です。
☆家族や介護者も体調管理をする
在宅療養中の方を守るためには、家族や介護者自身の体調管理も重要です。
発熱や咳などの症状がある場合は、無理に介護を続けず、他の家族やサービス事業所などに相談しましょう。
☆人混みや感染者との接触をできるだけ避ける
インフルエンザが流行している時期は、人混みや感染者との接触をできるだけ避けることも予防につながります。
外出が必要な場合は、体調や感染状況に応じて感染対策を行いましょう。
☆普段の食事・水分摂取量を把握しておく
在宅療養中の方は、普段の食事量や水分摂取量を家族や介護者が把握しておきましょう。
普段の状態を知っておくことで、体調が変化したときに早めに気づきやすくなります。
【在宅療養中に体調が変わったときは、一人で判断しない】
在宅療養中の方は、発熱や咳だけでなく、普段と比べた食事量や水分摂取量、活動量などの変化にも注意が必要です。
☆普段と違う変化があれば、医療機関へ相談する
次のような変化がみられた場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
・いつもより元気がなく、反応が鈍い
・食事や水分が十分にとれない
・息苦しそうなど、呼吸の状態がいつもと違う
・意識がもうろうとしているなど、普段と様子が違う
・急激に体調が悪化した
特に、呼吸状態や意識に明らかな異常がある場合、急激に状態が悪化している場合は、通常の相談ではなく緊急の対応が必要になることがあります。緊急性が高いと感じた場合は、地域の救急相談窓口や救急医療機関などへ相談してください。
インフルエンザかどうかを家庭だけで判断するのではなく、ご家族や介護者が普段との違いを医療機関へ伝えることが大切です。
【まとめ|高齢者・在宅療養中の方は、普段との違いを見逃さないことが大切】
高齢者や基礎疾患のある方は、インフルエンザをきっかけに重症化したり、持病が悪化したりすることがあります。
在宅療養中の方は、発熱や咳などの症状だけでなく、次のような普段との違いにも気を付けておくことが大切です。「食事や水分摂取量が減っている」「いつもより元気がない」など気になる変化があれば、自己判断で様子を見続けず、かかりつけの医療機関などへ相談しましょう。
また、家族や介護者も手洗いや換気などの感染対策を行い、感染した場合は訪問サービスなどへ状況を伝えることが大切です。
ひのでクリニックでは、在宅医療を通して患者さまの日々の療養をサポートしています。体調に変化があった場合も、普段の状況やこれまでの経過を踏まえながら、必要な対応を検討します。
在宅医療や訪問診療について検討されている方は、お気軽にご相談ください。
〈参考サイト〉
・インフルエンザの流行状況|広島県感染症・疾病管理センター
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/hcdc/hidsc-kansen-wadai-zyouhou-inf-zyouhou.html
・インフルエンザの感染を防ぐポイント「手洗い」「マスク着用」「咳(せき)エチケット」|政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/article/200909/entry-8422.html#thirdSection
・インフルエンザワクチン|厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/vaccine/influenza/index.html
ひのでクリニックでは緩和ケアや症状緩和に力を入れています。当院では症状緩和に強い複数の医師が連携し、あらゆる疾患に伴う苦痛や不安を和らげ、生活しやすい治療を心がけています。
ご本人とご家族の想いを第一に、ご自宅での穏やかな療養、在宅緩和と温かな看取りを全力でサポートいたしますので、いつでもご相談ください。

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