夜間や休日に体調が悪くなったらどうする?在宅療養中に知っておきたい判断のポイント
自宅で療養していると、患者様の様子が昼間は落ち着いていたのに、夜になって急に変わることがあります。発熱、呼吸の苦しさ、ぐったりしている様子、食事が取れない…。
そんな場面に直面すると
「救急車を呼んだ方がいい?」
「それとも朝まで様子を見る?」
と不安に思われる方は少なくありません。
特に夜間や休日は、相談できる先がすぐに思い浮かばないこともあるでしょう。
「救急車を呼ぶほどなのか分からない」
「朝まで待って悪化したらどうしよう」
と迷い続けてしまうケースもあります。
夜間や休日に体調が変化することは珍しいことではありません。
ここで考えるべきポイントは「患者様の体調が変わること」そのものというより、ご家族が「どう判断すればいいか分からない」という不安を抱えてしまうことです。
【在宅医療につながっている場合、こんなちがいがあります】
在宅医療を利用している場合、この不安の大きさは変わってきます。夜間や休日でも、まずはいつもの訪問診療クリニックや訪問看護に相談ができるからです。
患者様の普段の状態を知っている医療スタッフが、お話を伺いながら状況を整理します。
・今すぐ訪問が必要な状態か
・様子を見てよいか
・救急搬送が適切か
これらを一緒に判断するため、ご家族が一人で決断しなければならない状況が減ってきます。
一方で、在宅医療があっても、次のような場合は迷わず救急要請が必要です。
「いつもと違う」「何かおかしい」というご家族の直感も、大切な判断材料です。
【夜間や休日対応は「医療スタッフがすぐ来る」ことだけではありません】
在宅医療の夜間対応は、必ずしもすぐ訪問になるとは限りません。
まずは電話で状況を整理し、様子を見ていただく場合もあります。その場合も「〇〇な状況になったら、再度連絡をください」というように、ご家族が悩む時間を減らすことに努めています。
「相談していいか迷う時間」を減らすことが、ご家族にとっての安心の材料になると考えているからです。
在宅療養は、ご家族だけで支えるものではなく、私たち医療スタッフもチームの一員です。困った時に声を出し合える環境を整えておくことが、安心して療養生活を続けるための大切な準備になります。
当院では、日中の診療に加え、夜間や休日の体調変化にも対応できる体制を整えています。
「これくらいで電話していいのかな」と迷うようなことでも、まずは状況をお聞きし、一緒に整理することを大切にしています。
いざという時の安心のために、在宅医療に早めにつながっておくという選択肢があることも、ぜひ知っておいていただけたらうれしいです。












