こんにちは!ひのでクリニック診療チームです。
先日、地域の療育センターに見学に行かせていただいた際の、貴重な学びについてご紹介します。

療育センターの役割
まず、療育センターとは、お子さん一人ひとりの成長と発達をサポートする専門施設です。
個性や特性に合わせた支援を通じて、その子らしい成長を促し、社会性やコミュニケーション能力を育む場でもあります🍀
医師や看護師、保育士、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、相談支援専門員、管理栄養士といった多職種が連携し、お子さんとご家族を総合的にサポートしています。

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集団での育ち
見学では様々なことを教えていただきました!
1年目のクラスでは、付き添いのご家族といっしょに温水プールに入ってもらい、水の中で身体を動かすことで機能を伸ばしたり、関わり方や気付きの場となったりする取り組みがあるそうです✨️

もう少しお兄さんお姉さんのクラスでは集団活動時間があり、20人くらいのお子さんたちが座ってお遊戯会に備えている姿を見せていただきました。
椅子に着席して前を見て、先生の歌に集中していました。
これは楽しいことを積み重ねていったからこそ、座って前を見て歌に集中しているのだと教えていただきました🎵

経験を通じた学びとOTさんの工夫
療育センターでは、季節の行事や体験を大切にされていました。
特に印象的だったのが、食に関する活動です。
収穫祭や調理体験として、玉ねぎやトマト、そら豆、蕪といった野菜を題材にした絵本を読み、その後に実際に触れて料理するという流れです。
秋には焼き芋、夏には玉ねぎを使ったカレーなど、季節の味を楽しむ活動が行われています🍠🍛

子どもたちが「体験する」ことで、思わず食べるというきっかけになるそうです。
体験で作ったものは衛生上の観点から提供は出来ず、その日の給食と連携して差し替えるという工夫をされていました👨‍🍳

また、作業療法士の方々が作成されている食具(自助具)を見せていただきました!!

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その一つ一つがその子専用!! に調整され、細部までこだわって作られていることに驚きました。
作られた食具は、ご家庭に持ち帰られて、通園で持って来るという形で活用されています。
お子さんの「できた!」という気持ちを大切にし、卒園後もその力を伸ばす、伝えるためのサポートブック(将来の進路や生活に役立てるための資料)作りにも力を入れていらっしゃいました。

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今回、療育センターの専門家の皆様から、日々の取り組みと、食具作りといった具体的な工夫まで、いろいろ教えていただきました🌟

ホームページはこちら▶ http://www.hsfj.city.hiroshima.jp/020201010000kodomotop.html

ひのでクリニックも、この学びを日々の在宅医療での食支援や、関わり方に活かし、お子さんとご家族の「よりよい生活」をお手伝いできるよう努めてまいります。
最後まで読んでいただきありがとうございました🎃

ひのでクリニック