訪問診療をもっと知りたい ~薬はどうやって受け取るの?~
訪問診療は、ご自宅で医師による診察を受けられる在宅医療サービスで、通院が難しい方や介助が必要な患者さんにとって心強い存在です。
ただ「自宅で診察を受けられるのはわかったけど、薬はどうやってもらえばいいの?」と疑問に思われる方もいるのではないでしょうか。
今回は、訪問診療における薬の受け取り方法についてご紹介します。
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訪問診療では、医師が診察後に必要と判断したお薬を処方することが可能です。
通常の外来診療と同じように、患者さんの病状に応じて、飲み薬・塗り薬・貼り薬など幅広い種類の薬に対応しています。
当院の診察で処方された薬の受け取り方法には次の2つがあります。
①処方箋を近くの薬局にお持ちいただく
診察時にご自宅で処方箋をお渡しします。
近隣やご都合の良い薬局へ処方箋をお持ちになり、薬をお受け取りください。
処方箋の使用期間は、交付の日を含めて4日以内です。これには休日や祝日も含まれますので、処方箋の使用期間が過ぎないようにご注意ください。
※長期の旅行など特別な事情があり医師や歯科医師が処方箋に別途試用期間を記載した場合には、その日まで有効となります。
②訪問薬剤管理指導を利用する
訪問薬剤管理指導は、処方箋をもとに調剤した薬を、薬剤師が自宅まで届けてくれるサービスです。
どの薬局でも対応できるわけではありませんが、実施できる薬局は増えつつあります。
当院で訪問薬剤管理指導を利用している患者さんの「処方からお薬が届くまでの流れ」は次のとおりです。
1.医師が診察後に処方箋を発行
2.医療機関から薬局へ処方箋をFAXにて送付
3.薬局にて薬剤師が確認後、薬を準備
4.薬剤師が患者さんを訪問、服薬指導やお薬カレンダーにセット
訪問薬剤管理指導では、お薬カレンダーへのセットや服薬管理のサポートも受けられるので、薬の飲み忘れや紛失の心配が軽減します。
※別途、訪問薬剤管理指導の利用料がかかります。適用保険により利用料金は異なりますが、自己負担1割の方で500~600円前後です(お薬代は別途)。具体的な料金については、訪問診療の医師または薬局にご確認ください。
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訪問診療では、患者さんやご家族の都合に合わせて薬の受け取り方法を選択できます。
ご不明な点はお気軽にご相談ください。
参考サイト
処方箋の使用期間について|厚生労働省