訪問診療をもっと知りたい ~訪問距離の16kmルール~
「訪問診療はクリニックから自宅までどのくらいの範囲であれば来てもらえるの?」
訪問診療を検討している方のなかには、自宅の近くに訪問診療対応の医療機関がないことを不安に思う方もいるのではないでしょうか。
訪問診療の距離範囲のルールとして「訪問診療を行う医療機関の所在地と患者様のご自宅の距離は16km以内」というものがあります。
16km以内の理由のひとつが「緊急時の対応が難しいこと」です。
訪問診療では、2種類の診察を組み合わせて24時間365日の対応を行っています。
定期訪問と往診の違いは次のとおりです。
【定期訪問】
定期的・計画的に患者さまの自宅を訪問し、診察を行います。お薬の処方や血液検査、点滴、日常生活の相談なども含まれます。体調の良いときも含めて経過を把握することも目的のひとつです。
【往診】
体調不良や病状が変化したときに患者さまからの希望に応じて医師が訪問することです。
訪問診療の16km以内のルールは「往診」のような患者さんの急変に対応が難しいことから定められています。
ただ、この16km以内のルールには例外があります。
◯専門的な治療が必要な患者さまで、自宅から16km以内に対応できる訪問診療の医療機関がないとき
◯専門的な治療が必要な患者さまに対応できる医療機関があっても、往診の対応が難しいとき
◯重度心身障害を抱えたお子さまや医療ケアが必要な小児患者さまで、自宅の近くに対応できる訪問診療の医療機関がないとき
参考:訪問診療・往診等における距離要件について|厚生労働省
上記のケースでは、患者さまの自宅から16kmの範囲を超えている訪問診療の医療機関でも対応できることがあります。
当院は広島市南区段原にあり、訪問エリアは自動車で30分程度を対象としていますが、その範囲を超えて診察に伺っている患者さまもいます。
緊急時の対応には訪問看護や関連の医療機関と連携して対応しておりますので、ご安心ください。
また、当院では16kmを超えて診療をさせていただいている患者さまもおります。状況にあわせて個別で対応させていただいておりますので、
「うちは訪問診療の対象になるの?」と気になることがありましたら、お気軽にご相談くださいね。
こちらの記事では、ひのでクリニックの取り組みをご紹介しています。
ぜひご覧ください^^♪
ひのでクリニックの特色① 居宅中心、年齢を問わず診療しています