こんにちは、診療チームです。
9月11日に第12回「ゆる~くつながる雑談会」を開催いたしました!
今回も多くの職種の方々にご参加いただき、県外からのお申し込みもいただきました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

今回のテーマは「みんな気になる!心療内科ってなに!?」でした。
当院の戸谷妙医師による講義と、質問コーナーを設け、心療内科についてお話しいたしました。

*講義のポイントまとめ*
心療内科とは?
心療内科は「心身症を治療・研究する科」です。

心身相関とは?
「心理的因子(ストレス)」は身体症状に大きな影響を与え、逆に「身体症状」も精神症状に影響を及ぼすことを意味します。つまり、心と体は互いに深く関係しているということです。

心療内科診療の実際
例えば、身体に痛みを訴えながらも精密検査では異常が見られない患者さんに対して、心療内科医は心理テストや生育歴、家族背景などの心理社会的情報を基に診断を行います。さらに、支持的な医療面接を通じて、患者さん自身が実践できる「自律訓練法」を導入し、身体症状の緩和を目指す治療を行っています。

在宅医療における心療内科医の役割
当院のような在宅医療の現場における心療内科医の役割は、「治らない疾患を抱えながら生きる患者さんとご家族の、心と体の苦痛を和らげること」にあります。

*質問コーナー*
質問コーナーでは、参加者の皆様からの率直な疑問にお答えしました。自律訓練法や報告の仕方、24時間対応の範囲など、現場からの具体的な質問が多く寄せられました。医師からは「心療内科を特別視せず、できること・できないことをしっかりと説明することが大切」とのアドバイスがありました。

今回の雑談会を通じて、心療内科について少し理解が深まったように感じます。
患者様のことでお悩みやご不明点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
今後も地域の皆様と連携し、患者様とご家族がより良い生活を送れるようサポートさせていただければと思います。

〜感謝〜
地域の医療介護福祉の連携強化を目的として、気軽に声をかけていただける関係づくりを目指して始めた「ゆるつな」、
この1年試行錯誤しながら皆様のご協力で毎月開催することができました。
ありがとうございます。

途中からは県外の方にもご参加いただいたり、病院連携室の方々にもご参加いただき、
つながりが広がっていくことを嬉しく思います。
来月からは2年目になります。より気軽に参加でき、現場の皆様に有効な情報をお伝えできればと思います。

ひのでクリニック