広島大学の看護学生への地域包括ケア論講義体験
いつも当院のブログを読んでくださり、ありがとうございます。 広島大学の看護学生の皆さんの授業で、貴重な講義の機会をいただきました。当院スタッフであり、医療的ケア児のお母さんでもあるFさんと当院看護師の蔵重が、授業にお邪魔してきました。 この日のテーマは『地域包括ケア論』で、「医療的ケア児とその家族を地域で支えるためのプライマリ・ケアかかりつけクリニックの役割」という内容でお話しさせていただきました。 Fさんからは医療的ケア児とその家族のリアルな体験をお話ししていただき、一方で蔵重は医療的ケア児の特徴や医療デバイスやケアの実際、そして地域のクリニックや看護師の役割について解説しました。 講義にはFさんの娘さんAちゃんも同席され、外出時に必要な医療機器や荷物の実際を見ていただきました。また、痰吸引や吸入の場面、気管切開や人工肛門のケアを通じて、実際の医療ケアに触れていただきました。 学生さんにとっては衝撃的であり印象に残ったのではないかと思います。 Fさんからは産まれた時に「重症児です」と告げられた時の母としての気持ち、大変だったこと、医療者の関わりで嬉しかったこと悲しくなったことも包み隠さず伝えていただきました。 Aちゃんの写真を通じて、地域での家族との暮らしの意義が学生さんに伝わったのではないかと思います。 地域のクリニックの重要性やプライマリ・ケア看護師の役割についても、学生の皆さんに何か感じていただけたのではないでしょうか。 学生の皆さんは興味を持ち、熱心に聞いてくださり嬉しかったです。医療的ケア児の家族の負担が大きい現状を知り、患者様ご家族の思いに寄り添う姿勢が大切であることを、この機会を通じて学んでいただけたら幸いです。 最後に、広島大学の森山先生をはじめ、先生方にはこの貴重な機会をいただき、心から感謝いたします。
当院では、地域の方にも医療に依存が必要な人が、同じ地域で生活しているということを、より知ってほしいと考えています。
講演などの依頼も随時お受けしておりますので、ご検討されている方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
ひのでクリニック