こんにちは。診療チームです。
ACPを深めよう第2回目、今回は「共同意思決定(shared decision making :SDM)」についてお伝えします。
皆さんはこの言葉、聞いたことがありますか?^^
似たような意味の言葉で、インフォームドコンセント(IC)という言葉があります。
少し前までは医師から患者様へ今後の治療方針や医療情報を伝える過程として「IC」という言葉がよく使われていました。共同意思決定との違いは何でしょうか。

⚪︎インフォームドコンセント(IC)とは・・・
医師が今後の治療方針や選択肢を伝え、患者様自身(時にご家族の場合も)が決定すること。

⚪︎共同意思決定(SDM)とは・・・
医療者が医療やケアの情報を提供し、患者様やご家族からは希望や思いを教えていただく。お互いがコミュニケーションをとりながら、患者様の個々のニーズに合わせて今後のことについて一緒に考えていくこと。

近年では、意思決定を患者様やご家族に全て委ねるのではなく、治療やケアに携わる医療者も患者様の状態や医療情報を提供しながらご本人や家族と今後について一緒に考えていきましょうという「共同意思決定」の考えに変化してきています。

例えば、Aさん 80代女性 パーキンソン病 
徐々に症状が進行し、嚥下障害が出てきて誤嚥を繰り返しています。今後さらに嚥下機能が低下した時のために胃瘻増設をどうするか・・・ICとSDMでどのような違いがあるのか考えてみます。

◎インフォームドコンセントの場合
医師が胃瘻はどういうものなのか、必要性、メリットとデメリットなどを伝えます。それに対し患者様やご家族が自身で考え検討し、方針を決定します。 
「医師→患者様・ご家族」というような一方向のイメージですね。

◎共同意思決定の場合
上記のインフォームドコンセントの説明内容に加えて、患者様やご家族の考え・思いを聞いたり、医師だけでなくコメディカルスタッフからの患者様の普段の状況やケアの内容など情報共有し、みんなで今後について考えていきます。
「医療者↔︎患者様・ご家族」というように双方向に矢印が向いているイメージです。

もちろん場合によってはICが必要な場面もあります。将来を考えるACPの場面においては、患者様がより良い選択ができるよう医療者も一緒に考えていく「共同意思決定」の姿勢を大切にしたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ひのでクリニック