6月は小児の栄養管理について勉強会を行いました。

重度心身障害児・者の栄養管理の特性として、普通の児のように身体を動かせないため筋肉量や骨量が少ないことから、必要エネルギー量も少ないことが多いです。
しかし摂食・嚥下機能障害や下痢、嘔吐などの症状からに十分な栄養量を投与することが難しいため、エネルギー必要量も個人に合わせて算出し、調整していく必要があります。
また特定の栄養剤に頼っていることや、必要栄養量を摂取することがなかなか難しいこと、栄養摂取をご家族など他者に依存してることも課題として挙げられます。

勉強会では当院のエネルギー量や水分量の計算方法や評価として大切にしていること、
体調が悪いときにどのようなことに気をつけてメニューの調整をしているかを実際の症例を用いて発表しました。

重度心身障害児・者の場合、病状やケア内容も個別性が高いことから悩まれるご家庭も多いです。ご家族の思いに寄り添って、
成長とともに今のその子に合わせた注入メニューや食事の提案をしていけるよう、ささいなことからでもご相談ください。
ひのでクリニック