90代 かかりつけ医なし 
失明、難聴、認知機能低下がありますが、ご家族の見守りがありご自宅で生活されています。
高齢となり転倒も増え、受診時の長時間の待ち時間が苦痛となってきました。
ご家族が不安に思われ、何かあった時の相談場所として在宅医療の導入をご希望されました。
この度、訪問診療とともに訪問看護ステーションによる訪問看護も同時に導入となりました。
現在の生活が少しでも維持できるよう、生活の困りごとや不安が軽減されるようお手伝いさせていただきます。
よろしくお願いします。


70代 「家に帰りたい」ご本人  在宅看取りをご希望されたご家族
週半ばに病院連携室担当者様より急ぎの依頼として連絡をいただきました。
誤嚥性肺炎で抗生剤加療後は積極的な治療や新たな栄養経路は希望されず1週間前から点滴はせず経口摂取もほとんどできず経過されていました。
「家に帰りたい」理由は、大好きなお酒が飲みたい、普通の生活がしたい。
ご家族も「本人の希望をできるだけ叶えてあげたい」と。
ケアマネージャーさん、福祉用具業者さん、訪問看護ステーションさんとも連携し、依頼翌日に自宅退院を受け入れることができました。
自宅に退院されてからは、苦しむ様子はなく、ベッドに横になり好きな野球をテレビを見て過ごし、時々極少量のウイスキーを楽しまれたようです。
退院3日後、ご家族に見守られ静かに息を引き取られました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
ひのでクリニック