こんにちは。算定チームです。いつもひのでクリニックのブログを読んでくださりありがとうございます。
今回は、重い病気や障がいを抱える方とそのご家族にとって、とても大切な『重度心身障害者医療費補助』制度についてお話します。

〇重度心身障害者医療費補助制度とは?
重度の心身に障がいのある方々が、医療機関を受診した際の自己負担額を減らしてくれる公費医療制度です。経済的な理由で必要な医療が受けられない、といった事態を防ぎ、障がいを持つ方々の健康増進と福祉の向上を目指しています。

この制度は、各都道府県や市町村が独自の基準を設けて実施しています。そのため、「どんな人が対象になるの?」「どこまで助成されるの?」といった詳細は、お住まいの自治体によって少しずつ異なります。
でも、基本的な目的は全国共通で「重度の心身障害がある方の医療費負担を減らし、安心して医療を受けられるようにすること」です。

〇どんな人が対象になるの?(広島市の場合)
・身体障害者手帳1級~3級の所持者
・療育手帳マルA、A、マルBの所持者
・身体障害者手帳または療育手帳所持者のうち国民年金法第30条第2項に規定する1級に該当する方

上記以外にも、障害年金1級を受給されている方や特別児童扶養手当1級を受給されている方など、自治体によっては対象が広がるケースもあります。
また、原則としてお住まいの自治体に住民票があることが条件です。65歳以上の方については、後期高齢者医療制度の被保険者であることが条件となる場合もあります。

〇どんな医療費が助成されるの?
助成の対象となるのは、健康保険が適用される医療費(保険診療分)の自己負担額です。
例えば、
・病院での診察、検査、手術費用
・入院費用(ただし、食事代や差額ベッド代は対象外)
・薬局でのお薬代
などが挙げられます。

多くの自治体では、医療機関の窓口で「重度心身障害者医療費受給者証」を提示することで、自己負担額が軽減されます。場合によっては、1医療機関につき1日数百円の自己負担で済んだり、自己負担が全くかからなかったりすることもあります。
ただし、健康診断や予防接種など、保険適用外の医療費は対象外ですのでご注意ください。

ひのでクリニックは、医療を通じて患者様の人生(生活)に寄り添い、その一部となる診療を目指しています。
皆様が安心して医療を受けられるよう、必要に応じてサポートさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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