こんにちは、算定チームです。
今回は小児在宅医療についてお話します。

突然ですが、みなさんは「医療ケア児」という言葉を聞いたことがありますか?
どこかで耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
医療ケア児とは、心身の機能に障害があり、呼吸や栄養摂取、排泄などの際に医療機器やケアを必要とする子どもたちのことです。

みなさんご存じの通り、医療は日々進歩しています。
近年の新生児医療の進展、NICU(新生児集中治療室)の整備促進のおかげで、超未熟児や先天的な疾病を持つ子どもたちの命を救うことができるケースが増えています。
医療機関を退院した後も引き続き人工呼吸器や胃瘻などの医療的ケアを日常的に必要とする、小児在宅医療のニーズが近年高まっています。

小児在宅医療の提供体制を整備するために、2年ごとに改定されている診療報酬によると直近の2022年度診療報酬改定では、、、
・在宅がん医療総合診療料に小児を対象とした場合の小児加算(1000点)が新設
・小児患者で、低体温やけいれん、意識障害などが予想される際に往診に行った場合、緊急往診加算を算定可能
となっています。

また法律においても、「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が施行(2021年9月)され、
国や地方公共団体が、医療的ケア児とその家族に対して適切な支援を行う責務が示されました。

当院においては小児在宅医療に力を入れており、全国でも数少ないの24時間365日体制で小児在宅医療を行っています。
患者さまのお母さんや医療・介護従事者、病院同士の繋がりなどがあって、現在当院では数多くの小児患者さまを診療させていただいております。

私たち算定チームも、今後も小児在宅医療の制度や算定要件にアンテナをはり、精進してまいりますのでよろしくお願いいたします。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
ひのでクリニック