診療チーム看護スタッフのHです。
先日zoomセミナーに参加しました。
今回は「障がい者虐待について知ろう」というテーマで、基幹相談支援センターの相談支援専門員の方からのお話でした。

まず障害者虐待防止法の概要や虐待の類型、虐待(疑い)の相談への基本的な対応について学びました。
虐待(疑い)が家庭内で起こっていた場合、決して家族を責めることはせず、支援に繋げるための事実確認、家族への理解が大切だというお話がありました。

ここ数年虐待の相談が急増しており、これにはコロナ感染症の流行が影響しているそうです。
外出自粛が余儀なくされ、人と会えない・会わない環境になるため支援者や関連機関に相談できる機会が減少しています。
そのため家庭内では家族間でしかコミュニケーションが取れず、自分たちだけで解決しようとしてしまい、負担やストレスから虐待に繋がってしまうケースがあるようです。

コロナ感染症流行の影響で現在もまだ思うように外出できない状況が続いています。
そこで医療と福祉の連携が重要であるというお話がありました。
私たち在宅医療の役割として、診察時にご本人やご家族としっかりコミュニケーションをとり、「今困っていることはないか」お話を聞くこと、
また他職種と連携し多方面から支援を行うことの大切さを改めて感じました。
虐待を人ごとだとは思わないことを前提として「このケースはどうなんだろう」と感じたら1人で抱え込まず、迷わず支援者や関連機関に相談することが重要です。

在宅医療も患者様ご本人やご家族の生活を見守る役割を担い、私たちの介入で安心できる生活や虐待防止に繋がるという意識を念頭に置き、今後も日々の関わりを大切にしていきたいと思います。
貴重なお話をありがとうございました。
ひのでクリニック