本日は在宅医療で使う医療機器の紹介をさせていただきます。
がん患者さんなどで痛みが強い場合には、医療用麻薬を使うことがあります。
内服できる場合には飲み薬で処方するのですが、内服が難しくなった場合などにはPCAポンプという機器を使うことがあります。
これは、静脈や皮下に薬剤を投与するときに使用します。少しずつ決められた量の薬が入るように設定できます。また痛いときなどに追加(レスキューという言い方をします)ができるようにボタンをつけることができます。ボタンを押すことで、痛み止めが決められた量追加で入るようになり、痛みを緩和することができます。また、設定で一度薬剤が入ったら、30分など設定された時間はボタンを押しても薬が追加で入らないように設定もできます。こうした設定をすることで、追加が入りすぎて薬が投与されすぎることを防ぐことができます。
在宅で生活をする上で、痛みなどの症状ができる限り少ないことはとても重要です。

当院では緩和ケアを専門的に経験してきた医師が複数名おり、在宅で生活する上での症状緩和に力を入れております。
痛みなどを極力減らして、穏やかに生活をしたいが現状で痛みで困っているなどお困り事がある場合には、一度ご相談ください。
ひのでクリニック