管理栄養士による訪問栄養食事指導 〜お楽しみとしての経口摂取の開始・継続を目標としたサポート事例〜
ご高齢ながらも嚥下機能はしっかりと保たれ在宅生活されていた方が、体調不良による入院後、消化器症状のために長期間の絶食、寝たきりとなりました。 退院時には「経口摂取は今後も困難」との見通しが示される中、ご家族様から「少しでもいいから、楽しみを持って口から食べさせてあげたい」という強い想いをお聞きし、管理栄養士が訪問させていただきました。 ◯ご家族様の熱意とご本人様の意欲 ご家族様はとても熱心で、「少しでもいい、本人が希望する食べ物を食べる機会を作ってあげたい」とお話しくださいました。 実際にご本人様からも「あれが食べたい」「これが欲しい」といった明確なご希望が聞かれました。 この想いに応えるべく、主治医と相談し、検討を重ねました🍀 体重減少で義歯も合わなくなっており、歯科にも訪問を依頼しました。 ◯安全性を重視した食事内容の提案 ご本人様の疾患背景から、消化によい・低残渣・低脂質で嚥下にも配慮が必要な食事が望ましいとされました。 ご希望の食品をもとに少量からスタートし、体調や食後の様子を見ながら、食形態や量を少しずつ調整しました。 安全でありながら、少しでも「食べたい」「美味しい」と感じていただける食事を意識して提案を行いました✨️ ◯喜びの共有と前向きな変化 ご本人様が好物を少量でも食べられた時には、ご家族様も本当に喜ばれ、「また次も食べさせてあげたい」と笑顔で話されていました。 ご本人様も「もっと!」と口を開けて希望され、その前向きな姿勢にスタッフも嬉しくなりました🎀 今後も、ご本人様・ご家族様の想いに寄り添いながら、「食べることが楽しみである時間」となるようサポートできたらと思います。 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – ご家族様はいつも「皆様の温かいお気持ちと正確な指導のおかげで経口摂取をできて本当に感謝している」と言ってくださいます。 経口摂取を実現できているのはご本人様の努力、ご家族様の献身的なサポートあってのことにほかなりません💐 訪問看護さん訪問リハビリさんからの適切な口腔ケアアドバイスやリハビリ、 日々のサポートを明るく行うヘルパーさん、 スピーディに取り組んでくれる歯科医院さん、 あらゆる調整を行ってくださるケアマネージャーさん、 すべての連携によって保たれているとも思います⭐️ これからも、よりよい形でお力になれたらと思います。 ひのでクリニックでは、管理栄養士による訪問栄養食事指導を行っております。 お気軽にスタッフまでお声かけください🎏
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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