12月17日(金)に第15回「ゆる〜くつながる雑談会」を開催しました。今回もオンライン開催でしたが、たくさんの地域の方々にご参加いただきました。ありがとうございました。

テーマ:在宅における便通異常

今回は、当院の盛生医師が講師を務め、「在宅での便通異常」をテーマに講義を行いました。
排便のメカニズムや便意の仕組み、下剤の種類とその効き方について、非常に専門的かつわかりやすい解説がありました。

特に印象的だったポイントをご紹介します。

便秘ケアの基本
1. 本当に便秘?
– 毎日排便がなくても、形があり柔らかい便が出ていれば便秘ではない。
– 排便時に苦痛がないか確認しましょう。

2. 便の性状と苦痛が重要
– 「何日出ていないか」よりも、「便の性状」と「排便時の苦痛の有無」を重視しましょう。

3. 「出ない」のか「出せない」のか
– 「便が出ない」:便が直腸まで降りていない場合。
– 「便が出せない」:直腸まで便が降りているのに出せない場合。

それぞれの場合に応じた適切なケアが重要です。

下剤の種類について
下剤にもさまざまな種類があり、それぞれ作用の仕組みや効果に違いがあります。医師からの具体的な説明があり学びになりました。

在宅療養される患者さんやご家族にとって、「便が出ない」という悩みは大きなストレスになります。こうした課題に対し、医療スタッフや多職種が協力して支援していくことの大切さを改めて感じました。

講師スライド リンク

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