「自分ごと」として考えてみよう ~在宅医療と患者エンゲージメント~
いつもひのでクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は在宅医療における「患者エンゲージメント」についてお話します。
「患者エンゲージメント」という言葉、聞き慣れない方も多くいらっしゃるでしょう。
この言葉は次のような意味で使われています。
*「患者エンゲージメント」とは*
医療従事者だけでなく、患者さんやご家族、介護者の力を強化するための取り組み。
医療サービス提供の安全性や品質を強化し、患者さんのケアについて患者さん本人が積極的に関われるように支援すること。
みなさんは、訪問診療を利用するなかで次のような経験はありませんか?
「診察で処方してほしい薬があったのに、忘れてた・・・」
「先生に診てほしいところがあったのに言いそびれた・・・」
このように、診察が終わったあとに「あのことを伝えておけばよかった」と思うことがあるかもしれません。
診察後に患者さまやご家族から連絡をいただき対応することはできますが、対応までにお時間をいただくことも少なくありません。
自宅で患者さまの希望に沿った生活をサポートするためには、医療従事者だけでなく患者さまやご家族の力も必要です。
私たちは診察のときに「体調のこと」「生活のこと」「困っていること」などお話を聴くことを大切にしていますので、「こんなこと相談していいのかな」と思わず、ぜひ教えて下さいね。
病院のように患者さんのもとにすぐ行くことが難しいケースもあり、できるだけ診察のときに対応できるように努めています。
「患者さまのエンゲージメントの向上」を目指して、患者さまご本人、ご家族、そして私たち医療職で協働し、患者さまの生活がより良いものにできるようサポートしていきたいと考えています。
今後ともよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。