こんにちは。算定チームです。
本日は重度褥瘡処置についてお話します。

重度褥瘡処置とは、「皮下組織に至る褥瘡(筋肉、骨等に至る褥瘡を含む)に対し、褥瘡処置を行った場合に算定する」とあります。
皮下組織に至る褥瘡には、DESIGN-R2020分類d2以上とする、と規定されています。
DESIGN-R2020分類と言いますのは、日本褥瘡学会学術教育委員会が開発した褥瘡状態判定スケールで、褥瘡の重症度を分類するとともに、治癒過程を数量化することを目的に開発されました。褥瘡の、Depth(深さ)、Exudate(滲出液)、Size(大きさ)、Inflammation/Infection(炎症/感染)、Granulation(肉芽組織)、Necrotic tissue(壊死組織)、および末尾のPocket(ポケット)の7項目からなり、頭文字を使った表記になっています。各項目では、小文字より大文字の方が重症度が高いこと示しています。
重度褥瘡処置を算定する際のルールとしては、「重度の褥瘡処置を必要とする患者に対して、初回の処置を行った日から起算して2月を経過するまでに行われた場合に限り算定する」
となっており、3月目以降に必要な処置を行う場合は創傷処置など算定方法が変わっていきます。

算定チームでは診断や治療を行うことはないですが、算定ルールによって点数や種類が変わっていきますので、内容を理解することは大事です。
適切な算定が行えるよう、日々勉強です!
診療明細で疑問に思われることがありましたら、当院までご連絡ください。
よろしくお願いします。
ひのでクリニック